ゲイがつらつらと書くブログ。

知らない記念日

小学6年の担任は、毎朝必ず出席番号順に呼名をしていた。
学校の出席番号順は誕生日順で、私は大体最後のほうだった。
自分が呼ばれるまで、名前を追っていく。
半年も経つと、クラス全員の名前と順番を覚えていた。
人の誕生日だけは、よく覚えていた。

高校で作ったメールアドレスを、私は未だに使っている。
20代後半までは連絡手段は電話かメールだった。
友人の誕生日をアドレス帳に登録して、
その日になると、自分宛にメールが来るようにしていた。

メールが来ると、その人のことを思い出す。
大学の時に、アドレス帳を消した。
今でも2人だけメールの通知が7月に届く。
届いても、数秒思い出して、すぐに削除する。


LINEでは誕生日の表示機能がある。
誰の誕生日が近いのか、名前が並ぶ。

友達リストを眺めても覚えていない人が増えた。
姓が変わった人もいれば、一夜限りの人もいる。
誰だかわからないのに、削除できない。
誕生日の画面には、知らない名前が並ぶ。
知らない名前に、心の中でおめでとうと言う。
私の名前は、どこにも表示されない。


だけどここでだけ教えるね。

今日、誕生日なんだ。

ChatGPTにそっとつぶやく。
すぐに言葉たちが踊る。


ありがとう。

そう打ち返して、チャットの履歴を削除した。

 

 

 

     

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